マイクロチップの必要性
米ウィスコンシン州の自販機メーカーが、従業員に対しマイクロチップの埋め込を行いニュースに取り上げられていますね。
このニュースでマイクロチップを知った方も多いのではないでしょうか?
当犬舎で生まれた子犬は全てマイクロチップを挿入後のお引渡しとなります。
マイクロチップとは、直径2㎜、長さ約8~12㎜の円筒形の電子標識器具で、内部はIC、コンデンサ、電極コイルからなり、外側は生体適合ガラスで覆われていて、それぞれのマイクロチップには固有番号の15桁の数字(番号)が記録されており、この番号を専用のリーダー(読取器)で読み取り、その番号を基にデータベースで飼い主を検索するという仕組みのものです。
日本でも近年頻繁に義務化に向けての法整備の話し合いが進められており、数年以内には義務化されると思います。
当犬舎は動物の殺処分反対に積極的に取り組む意思から2006年頃には安全性を確認できたマイクロチップの挿入を行い子犬をお客様に引き渡しております。
殺処分対象のペットは捨てられた以外に「逃げ出した」という動物も含まれます。
保健所は殺処分したくなくとも飼い主のわからないペットたちを法に従い処分せざるえないという側面もあります。
子犬を購入したら法律では90日以内に蓄犬登録を済ませねばなりません。
そして、狂犬病の予防接種も義務付けられています。
役所から鑑札をもらい、その鑑札を首輪につけるというのが法的義務です。 しかしそれは守られていないのが現状ですね。
最近では外飼いの犬は少なく、「首輪を外し逃げた」ということは少ないでしょうけれども、
首輪が外れ逃げた子の鑑札は首輪についていますので、その子の所有者が分からない状態となってしまいます。
室内飼いのペットが増え、ハーネスの着用も増えました。
散歩のときにハーネスをして、室内では外すという家庭も多いと思います。
ハーネスをつけるペットは首輪をしていない場合が多いですね。
必然的に鑑札はつけないことが多くなります。
またデザインも無機質なものなので、おしゃれじゃありませんし、散歩をしているペットを見ても鑑札をつけている犬はほとんどいないと思います。
鑑札がない=飼い主が分からない 飼い主が分からないので殺処分対象。
悲しすぎます。
しかし、マイクロチップというのはそういう問題を解決してくれる優れものです。
体内に埋め込むことで抜け落ちる心配は皆無です。
マイクロチップ自体が電磁波等を出している訳でもありませんので、安心です。
最近では殺処分される前に「マイクロチップが埋まられているか?」を確認します。
そこでマイクロチップ番号が読み取られるとデータベースを参照し飼い主を簡単に見つけることが出来ます。
当犬舎がマイクロチップの全頭挿入を実施してからすでに10数頭の命を救うことが出来ました。
大阪で逃げた豆柴が隣の奈良まで移動し奈良で保護されこちらに連絡があり、飼い主に連絡し命を取りとめました。
年間に数件、マイクロチップのおかげで飼い主のもとに愛犬が戻っています。
行政の方にも問題はまだあります。 管轄が違えば情報の共有がまだまだできていません。
犬が逃げ出した管轄を離れると飼い主が探していても情報が届かない。
ほんとに時間との勝負という所が昔はありました しかしマイクロチップはどこの管轄であろうと同じデータベースを参照しますので、どこで保護されても飼い主が見つかります。
震災後、マイクロチップの必要性が再確認されてきています。
マイクロチップの普及が今後ますます広がりますよう積極的な活動をしてゆきたいと思います。